大型2種運転免許取得ドキュメント(5日目)


実技試験 5日目

学科試験を受けてから3ヶ月、技能試験は5回目を数えました。ついに合格しました。
月曜日の午後からの受験は初めてです。場内の課題は方向変換と鋭角(右入り左出)。方向変換は第1回目の技能試験以来の課題です。本日の受験者は3名、うち初顔1名、私の受験順番は今回も1番目です。まず、鋭角から・・・2回目の切り返しで大丈夫かとも思いましたが、用心して3回目の切り返しをしました。これは切り返す必要がなかったと試験終了後指摘されました。方向変換では、練習不足と経験不足で切り始めのタイミングが遅くなり切り返しを1度しました。何とか収まりました。後方間隔は、距離が空いていたため1度やり直しをしました。ただ、やり直した後ポールに接触したような気がしました(気のせい?)。場内試験終了、自分自身、決定的な減点はなく路上へ出ることは可能と思っていましたが、持ち点はほとんどないと感じていました。つまり、路上へ出ても今日の合格は難しいと考えていました。



場内試験が終了し出発点へバスが到着すると、見慣れないいかめしい顔の方がバスの側にいます。受験者へのアドバイスと場内試験の合格者の発表が終わるといかめしい顔の方がバスに乗ってきました。私だけが場内合格者ということが発表される前に立会いの方がバスの側に来ていたのでした。不思議でした。外から見ていて場内試験の合否が分かるのでしょうか?



私以外の受験者へのアドバイスです。「鋭角を苦手にしているようだね。でも、苦手にしてはだめです。練習してください。マイクロバスでいいから練習してください。もっと深く入らなきゃ。」、「採点対象外ですが、コース内での脱輪を2回もしたらだめです。ミラーを良く見てください」。
路上コースは勿論1コース。今日で3回目の走行です。いきなり最初の指定場所停車の位置から発車するとき、サイドブレーキの解除を忘れてしまいました。これが一番の失敗でした。その後はこれといった失敗が思い当りませんでしたが最後の最後になって、到着点でエンジンを止めた際、ギアをリバースに入れるのを忘れてしまったのです。「あ~」と思いましたが仕方ありません。後は結果を待つのみです。

バスが、試験場へ到着したとき、試験官が「時間はあるね?」と訊ねられました。「はい」と答えると、そのまま鋭角(場内課題)の場所へバスを進められました。そして、右側入り左出の鋭角を走行してみせてくれました。「左後輪を見て!右前輪を見て!」と鋭角のポイントを教えていただきました。これがお手本です。
発着点へ到着後、試験官は「ぎりぎり合格」といって合格スタンプを押してくれました。
合格した私に鋭角走行のお手本を披露してくれたのは、今受験している方々への贈り物だったのでしょう。この贈り物を受験者の方々へ伝えるのが私のこれからの役割かも知れません。
合格はしましたが、「鋭角は2回目の切り返しで通過できたはず。白線は踏んでいいんだ。方向変換での切り返しは必要なかった。あのままバックしてよかった。場外での走行は良くできました」とアドバイスをいただきました。

試験官は教官ではないので運転方法を教えることはできません。教習所がない佐賀県の実情を踏まえると、試験の後のワンポイントアドバイスの重要性を改めて実感します。佐賀県運転免許試験場の試験官の配慮に心から感謝したいと思います。
そして、貴重な体験アドバイスをいただいた先輩受験生の皆さん、HPを個人で開設され今回私が参考にさせていただいた方々、そして応援してくださった皆様に改めて感謝申し上げます。
運転免許証の交付には、もう一つ課題があります。救助などの講習を12時間受けなくてはいけません。この受講が終了してから大型2種運転免許証の交付が受けられます。この手続きはこれからです。
受験費用6650円

2004/10/25