フォークリフト運転技能講習 学科


概要

1t以上の荷物をフォークリフトを用いて積み下ろしたり移動させたりする場合、フォークリフト運転技能講習を終了していなければならない。免許が必要なのだ。労働安全衛生法に基づく決まりである。

年間23万人もの新規修了者がいるらしい。流通業、製造業、建設業など様々な業種でフォークリフトは用いられている証だろう。公道を走るための免許ではないが、今後何かの役に立つかもしれないと受講を決めた。佐賀県内では3箇所で実施ているらしい。ふじ自動車学校、キャタピラ-九州㈱佐賀教習センター、陸上貨物運送事業労働災害防止協会である。

講習は学科と実技に分かれている。学科は1日、実技は3日間行われる。大型特殊免許(カタピラ限定を除く)を有している場合は、実技は1日のみで終了する。申し込んだ教習先は、陸上貨物運送事業労働災害防止協会だ。理由は自宅に近い場所でも実施されるからだ。

申し込みの手順は同協会のサイトで容易に知ることができる。受講料金は、大型特殊免許(カタピラ限定を除く)を有している場合は17820円、その他の場合は29700円である。いずれもテキスト代を含む。受講料は実施機関によって異なるようだ。

サイトはこちら↓
陸上貨物運送事業労働災害防止協会佐賀県支部



講義

学科では、法令、力学、荷役の3分野が講義される。使用されるテキストは中央労働災害防止協会が編集・発行、260ページほどにも及ぶ。1日ではとても頭に入らないほどの情報量である。目を見開いて講義に集中しなければならない。



講義時間は法令60分、力学120分、荷役240分である。修了試験には60分が与えられるが、15分経過した時点で回答が完了していれば退出可能だ。休息は講義の間に5分から10分程度用意される。昼休みは60分。予定された時間は厳守され、遅刻は許されない。



学科修了試験

講義が終わると修了試験が行われる。マークシート式で、法令5問、力学5問、荷役6問が出される。70点満点で42点以上が合格である。なお、各分野で最低点が決められている。法令、力学はそれぞれ8点、荷役は12点である。

講義をうわの空で聞き流していると、修了テストには合格しない。4択方式で、正しいもの、誤っているものを一つ選ぶ。難易の差はあるが、居眠りせずしっかり講義を受けていれば合格ラインである60%は超えることができる。結果は数日後に判明する。実技も含め合格していれば通知は届かず、不合格なら連絡が来るらしい。合格率が高いための措置のようだ。

修了試験で鉛筆が止まってしまったのは力学だった。苦手な物理分野だ。しっかり講師の話を聞いていたつもりだったが、頭の中には留まっていなかった。退席可能な15分が経過。まだ、半分ほどしか進んでいないのに、席を立つ音が耳に入る。いやおうにも焦り心が生まれる。決意して席を立つと、残っているのは2人、25人ほどいた受講者のほとんどは既に退席していた。

長時間椅子に座り続けるので、腰や臀部に痛みを抱えている方はクッションを持ち込むことを勧めたい。痛みを軽減できる。講習会場の椅子は折り畳み式のパイプ椅子なので、思っている以上にストレスが腰に来る。

修了試験の不出来を悔やみながら帰宅。

2016/10